贅沢貧乏「フィクション・シティー」

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贅沢貧乏「フィクション・シティー」を見た。傑作だ!何か大きなものに強いられるのではなく、「自分で自分の人生を生きる」っていう強い決意を感じた。

俳優それぞれが何かの「役割」を演じさせられてるという実感を持ったメタ的な演劇。誰かに課せられた言葉を発してしまう、次の展開がなぜか予測できてしまうっていうのは、すごく社会風刺的だなと。

劇中どこにも居場所がなかった端役が、その物語からの離脱を宣言して、実際に劇場を飛び出して行くラストはとにかく感動した。他人が書いた、納得できないフィクションとは決別しなければ。時期的に、軽やかな再出発を果したばかりの新しい地図3人を思い出さずにはいられなかったなー。

テイストこそ全然違うけど、作中人物が自分でストーリーを書き換えるというモチーフが度々出てくる根本宗子の演劇と似てる気がした。